一二三會 神輿
株式会社ビーコーズと株式会社WAAが共同代表を務める神輿団体一二三會にて制作した、十和田市秋まつりに参加する神輿のプロジェクトです。
本来のお神輿は、神社の神様が移動するための乗り物としての意味合いがあります。そのため、箱台輪、堂、斗栱、屋根という大きく4つの要素から構成された、神社の様な形状となるのが一般的です。
今回はそのような伝統的な構成に敬意を払い踏襲しつつ、神様を持たない一二三會の活動に合わせ再解釈した形として、箱台輪、斗栱、屋根の3つで構成されたオリジナルの造形としています。
斗栱の部分は、積み重なるにつれ、本数や間隔が増え大きな形になっていきます。小さな部材が組み合わさって大きな形を作る構成は、数人から始まった一二三會の取組みが歴史と共に大きなうねりを作ることとも親和性があるデザインです。上段になるほど隙間が増えることで絡まり代が増え、多くの方に参加頂ける余地があることも表現しています。「自分も一二三會の仲間に加わりたい」という思いを受け入れられる、開かれ透明性を持った神輿となっています。また、45×60mmの角材が積み重なる様子は、一・二・三という横棒で構成される會の団体名ともリンクしています。
神輿の主要素材は、地域を代表する青森県産のヒバです。耐久性、美しい木目、独特の芳香を持つ青森の銘木で、担ぎ手として参加してくれる仲間にも青森の香りが伝わります。
一二三會は地域の仲間と協力し、作り上げた神輿というプロダクトを通して、地域の伝統文化の継承に挑戦をする姿をまちに見せていきます。その本気で挑戦する大人たちの思いが、背中をみる新たな世代へと受け継がれ、挑戦や応援の文化として育っていくことを期待しています。
Data
- 所在地
- 青森県十和田市
- 主要用途
- 神輿
- 構造
- 木造
- 設計期間
- 2025.01-2025.07
- 施工期間
- 2026.01-2026.04
- 竣工
- 2026年04月
Credit
- 施工
- 有限会社松田工務店
- 構造設計
- 井上健一構造設計事務所
- 写真
- WAA Inc.、Be-cause Inc.
- 担当者
- 渡部良平、横濵久美子